ゆるいおたくのひとりごと。

感想とか感想とか。ネタバレ注意。

舞台 里見八犬伝

 

 

舞台里見八犬伝東京公演をゆるい感じで観に行きました。

基本的に演技の善し悪しを評価する能力は持ち合わせてないので完全にその人の演技の好き嫌いでの話となります。ここ違ったよ!ってのがあれば受け付けます。

 

 

ネタバレしかないのでご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、「南総里見八犬伝」の知識としてはレンタルして見返してみた滝沢秀明のドラマスペシャルとWikipediaとめっちゃ長いっていうイメージとハマると沼っていうことぐらい。ちなみに今回の目的は青木玄徳と松島庄汰。次点で西銘くんが初舞台とのことでがんばれがんばれ〜と応援しておりました。サイトとかのビジュアルは全体的に濃すぎて微妙、って印象。舞台だからね、濃いのは当たり前だけど......とくに時代物だしね......濃いのは仕方ないけど......。

 

実際に読んでみようとはしました。でもね、全然追いつかなかった!!!

 

 

そんなにわかにも及ばない初心者の1公演目はアミュモバ様の3列上手通路席。ちなみに2公演目はキングダム先行でその隣でした笑

文京シビックホールは初めてだったのですが広いですね!そして結構埋まってますね!文京シビックホールなめてた!!!里見八犬伝もなめてた!!!!!

 

 

 

冒頭、伏姫が「なぜ死ななければならなかったのか。なぜ、生きなければならないのか。」と問います。

恐らくこれが重要なテーマなのかと。ここテストに出るよ。

 

しかし始まってすぐに......あれ?!こんな話だっけ?!?!信乃様ってこう、爽やか系イケメンでは......ほら大河の義経様のような......この時点でまだ滝沢秀明引きずってるのはご容赦ください......己の使命全うします系男子では......??????あれはドラマの脚色であったのか......?????  

 

二人目の八犬士登場です、玉ちゃーん!!!みんな大好き玉城裕規ですね!!!信乃様浜路様っておまえ〜〜可愛いんですけど〜〜と思ったもつかの間信乃お前クソ過ぎない?主人公として大丈夫?と逆に心配に......。夢の中で浜路を探すのは分かるけど信乃のことも探してるのすごく可愛い。なんでこんな可愛いのかと思ったら多分当初のビジュアルと髪型が違うんですよね。ずるい。

余談ですが今回のキャスト発表があった時、玉ちゃんさん初見〜( ∩ˇωˇ∩)たのしみ( ∩ˇωˇ∩)とか思ったのですがぜーんぜんそんなことなかったです。海峡の光も曇天も観てました( ∩ˇωˇ∩)むしろなんで初見だとおもったのわたし( ∩ˇωˇ∩)

 

そんなかんわいい玉ちゃん...... 荘助をさっそうと助け出すのは風格たっぷりのゝ大法師様!あっ荘助が襲われるんです敵に。最高にお美しい比嘉愛未牙狼と横山さんね。そしてまさかの青木玄徳が敵側に!あれ!?知ってるよお前が八犬士なのここにいるみーんな知ってるよ!?松田賢二さんVS青木玄徳の戦い渋いな〜濃いな〜。ワンレンロングな青木玄徳見るとどうしてもパタリロバンコラン様が頭をよぎる......DVD楽しみだな......。 

大角様はなかなかに落ち着いている方でした。丸山敦史さん結構嫌いじゃないの......。しかしあまり長くない命とか言い出すので、えっやだーーーしなないでーーーー😭いやいやいやいや里見八犬伝って確かラストは殿様の家臣かなんかになるんだよね?!大丈夫だよね?!と心のザワザワを見ないふりをしていました......。

 

毛野は上手通路から登場......女の格好ですね、まだ。すると通路3列目あたり、そう真横で舞い出す毛野......まままま松島庄汰ってこんなに美しかったっけ......?!?!動揺して完全に目を見開いていた私......。気づいたら毛野様......🙏と心持っていかれてた......🙏🙏🙏🙏🙏

懐から桜を出して吹いたり枝を差し出してきたりとファンサがすごい毛野様。......枝を差し出される席を勝手にプリンセスシートと呼んでいます。まあプリンセスシートは前の席だったので逃しましたが私の目を見て歌ってくださって......いやいや「目が合ったような気がする♡」というような生易しいものではなくてだな......あの付近の席に座ってみれば分かるはずです。まだ1幕の、しかも前半ですが「今日の優勝は毛野様」と心が叫びたがってました。

毛野様って誰かに告白されるよね......誰だっけ......。ただ去り際に男を出してくる毛野様最高......優勝......。♡毛野様♡ってうちわ持っていたい......。

 

続いて信乃と戦う荒井のあっちゃん。初見です。かの有名な荒井敦史はどんな演技をするのかと思っていると......なんというか自然体ですね。あんまり特殊なキャラクターではないせいかもしれませんが、声の通り方と言い表情といい、すっと役に入っていけるのでしょうか、「あっ荒井敦史だ!」ではなく「あっ 現八だ!」とそのキャラとしてすっと認識ができるというか。まあ、ただのイメージの問題ですが。嫌いじゃないわよそういうの! 

 

続いて小文吾ですが、あっみんな大好きわだまさなりだ!!!こちらもしばらく初見だと思っていましたが......ほら、刀ステも松もライビュだったり配信だったりで直接観てないので......Kステで観てた〜〜〜👏最前で見てたわ〜〜〜👏忘れないでわたし👏👏👏

なんというかいつも思うのですが......か〜〜わい〜〜細い〜〜長谷部お前そんな細腕で主守れるの?!じゃなくて小文吾お前そんな細腕で農作業できんの?!めっちゃ白いよ?!?!

 

なんやかんやでラストに登場したのは親兵衛。ビジュアル時より髪の色が明るいですね。金に近いくらいでめっちゃタケル殿......。タケル殿絶対この人の生まれ変わりだ......。

 

座長の山崎賢人さん、旬な俳優さんなので楽しみでしたが......まあ役の性格があれなんでキャーカッコイ-!!!とはならなかったかな。

いい顔はするんですが叫び方、というか叫ぶときの声の出し方かな?単調なような気がしてなんかずっと喚いてる印象でした。これは演出の問題だと思うのだけれど、主人公の割に存在感はあまり強くないし話の中心にあまりいない。最後になってようやく主人公感出してきた感じでしたね。

 

 

舞台演出に関していえば、全体的にめっちゃ装置が動く。多分裏表両方使える感じにしてて、組み替えて場面を転換させている感じかな。すごくステージの奥行が広いのでそのなせる技というか。地方でも出来るのかしら。

あと爆発とかのギミックがちょいちょいはいってくる。装置が動く中で殺陣をしていたり愛しの毛野様は撃たれたり、皆さん本当にお怪我にはお気をつけくださいね......!!!!と思わずにはいられない......。楽しいけど。しかし壮大というか金かかってるというか。

そうそう、開演前は前方で水の音かな?なにか音が流れてて後方のスピーカーから犬の声がする。凝ってるなあ。

 

ひとつひとつ話していくとキリがないのですが、左母二郎も悪四郎も切ないなあ。狂ってく玉梓様がとてもお美しい。

 

道節様はゝ大法師の息子だなんて......なんて......なんて顔の濃い親子......。道節様お前母上様も父上様も本当は大好きだったのでしょう......?

 

途中で皆様お気づきだと思うのですが、この里見八犬伝の八犬士の持つ玉は自分の特性ではなく、自分に足りないもの、または自分が苦しめられてきたものなのです。

そのためキャラクターが結構違います。多分。

 

 

各々決戦の前に1人1人名乗るところすごくニチアサ感があって非常に滾ります......。

大角様のここは私に任せて先にいけ!的な死亡フラグにうっすらと勘づいていましたが、戦って死んで、ピンスポが当たって一言話して玉が割れていくの本当に辛い。え、マジみんな死ぬの?え、毛野様や荘助もなの?

 

殺陣の途中で上手に松島青木西銘が固まってしまうところ、里見八犬伝はスーパーヒーロー大戦だった......?!とテンションが上がってしまうのは仕方の無いことですよ。

退場の順は

大角→小文吾→現八→道節→荘助→親兵衛→毛野。

 

大角様のピンスポに照らされて、果たして本当に命に礼を尽くしたと言えるのか?と佇む姿や道節の本当にこれでよかったのですか、と去っていく姿はこの話は本当にハッピーエンドで終わることが出来るのか?と疑わずにはいられないシーンです。 

そして信乃と荘助の前に現れる浜路。浜路は既に玉梓の支配下となっていますが、ある程度の自我はあるようで二人に話しかけてきます。そこで明らかになるのは、信乃は浜路と逃げたかったのではなくただ運命から逃げたかったということ。そして荘助も浜路を見ていたのではなくずっと信乃を見ていたということ。荘助お前!!!!

とりあえず言いたいことは荘助かわいい。お願いだから来世では幸せになってくれ。

語りがないまま玉が割れたのが気になりましたが、なんとまだ推しキャラが生きている!奇跡だ!このまま逃げ切れるかな???無理でしょうね!!!

 

意外とあっさりとした死に方をした親兵衛もこのひとりまたひとりと退場していくシステムから逃げきれなかった毛野様も笑顔で去っていったのが印象的でした。みんな苦悩して、悩みながら、自分の出した答えは正解だったのか?と疑いながら消えていった中で親兵衛は良かったと言った。違うよ違うんだよ私たちは君にもっといろんな感情を学んでほしかったんだよ、とババア目線の涙を流します。毛野もなんだか解放されたような諦めたような顔でした。

そのあと玉のなんかすごいパワー(語彙力)でどうにか玉梓を倒した信乃ですが、危機は救ったものの信乃には何も残っていないのです。味方だと思っていた軍は敵方についたので、庶民には感謝されるかもしれないけれど国から褒美を与えられることは無いでしょうし味方も誰もいない。本当に一人になりました。信乃は伏姫に叫びます。なんで俺たちだったのか、死んでいった奴らは無駄死にではないのか。

 

なぜ死ななければいけなかったのか

なぜ生きなければならないのか

 

これって冒頭で伏姫が私たちに向かって問うたものを、最後は伏姫自身が信乃に問われてるわけなんですよね。なるほどあのセリフはここに繋がるのか、と。いや、問われたから私たちに問うたのかもしれない。いずれにせよその答えを伏姫は教えてくれないし、もしかしたら伏姫も持ってないかもしれない。

信乃はハイお疲れ、って独り帰されてしまうようなものです。それってどうなの。国とか民とかそんなぼんやりしたものではなくて、彼らは?戦っていた彼らは、結局誰にも認められずに歴史に消えていくの?

そんな信乃に荘助が話しかけます。ああ!お前の語りがなかったのはそのためか!!!!

荘助がまだ友達だと思ってくれるか?と聞くと信乃もああ、と涙ながらに返します。とても泣けるシーン。良かったね荘助......😭😭😭

 

 

 

うん、結局信乃救われてなくね

 

最後は悟った顔で在りし日の自分と浜路のような子供に話しかけ穏やかな世界が戻ったことがわかりますが......。

信乃は何を得たの?仲間?力?でも何も残ってないよ?あまりにも、あまりにも可哀想ではないか!確かに信乃はやさぐれて流されて、なんだよコイツ!!!って奴ではあった。でも自分ひとり遺された気持ちって。

いや、きっとなぜ生きなければならないのかを探して生きていくんだと思うんですよ。でも私たちがこうして信乃を見守ってやるせない気持ちを抱くのは理屈じゃないんですよね。

 

正直、ハッピーエンドとは言えない作品でした。でもキャラクター1人1人が良いのでもっと掘り下げて欲しかった。そんなことしたら1作で終わらないけども。もっと彼らがわちゃわちゃしてる姿が見たかったしどんな表情をするのかが見たかったし、もっと彼らを愛したかった。そんな作品でした。

 

 

結構テンション上がってしまったので、というか結構楽しかったのでもっと増やせばよかった......。次は青森公演を観劇致します。あと一月ほどあるんですよね、長い......。でも一月で演出とか変わる部分はあるのか、演技は多分変わるだろうな。楽しみで仕方が無いです。何がって毛野様が。毛野様に早く会いたい〜😭😭😭

それ以上でもそれ以下でもないというのが残念な点でしょうか。彼らを愛したかった。

 

うっかり凱旋増やしたい。